古き良き日本の田舎道=東北道2日目、宇都宮~郡山、2005年GW=その2

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素晴らしい景色が続いた栃木北部を抜けて福島県に突入

 

いよいよ福島県へ

 

自転車旅行をやってて特に意識するのがこうして境目を超えること

県境でも国境でも、そうした境目を超える時に自転車を漕いだことが実感として感じられてくるし、感慨深いひと時を味わうことができる。

 

ひとしきりそうした感情を味わった後、再び自転車を漕ぎ出して歴史の名所「白河の関」に行こうと思い、今までの国道から道を外れることにする。

 

その途中で道に迷い、ちょうど畑で農作業をやっていたおじさんに「すいません!白河の関はどの方向ですかね?」と尋ねた。

 

するとそのおじさんはまじまじとこちらを見つめた後、「白河の関はこの道をまっすぐ行けばいいよ。それにしてもなんか自転車の後部座席がすごい荷物だね。どこから来たんだい?」と聞いてきた。

 

俺「横浜から来ました」と言ったら、おじさん「え!?横浜からここまで!?うわ~体力あるなあ!」と。

 

当時のこの時を振り返ると確かにおじさんに言われたとおり、今よりも体力に溢れていたとは思う。年齢的なものを差し引いてもだ。

 

当時はたまに日雇いバイトで働き、今まで勤めていた会社にリストラされた直後で精神的に参っていたため、たまにカウンセラーのところに行くだけの社会的に隔離されたほぼ無職のニートだった。

 

ただ年齢的にはまだ20代ということもあって金はそんなに持ってなくても体力だけは毎日余って仕方なかったので、自分からしてみると普段行ってたジム通い以外にもこうして体力を使える、発散できる時間というのは非常に貴重だった。

 

話が脱線するが、よく仕事が忙し過ぎてうつ病になったという話を聞くことがあるが、もしかしたら人間あまりにも暇を持て余した場合もうつ病みたいな感じになるんじゃないかと思う。

 

今振り返ると、リストラを食らって世間に対して臆病になっていた時期だったとは言え、目標が何もなく、何もすることがなかった日々というのは結構辛いものがあった。

 

裏を返すとそれまでの時期、リストラや会社の人間関係など色々なことがあったとは言え、自分自身ただ「世間ではこうだから自分はこうあるべき」「大学を出たら会社勤めをするものだ」「会社はずっと勤め上げるものだ」という考えのみに引きずられて何も自分の基準でものを考えずに生きてきてしまった証なのではと思うこともある。

 

先ほどの県境を越えた時に書いたこともそうだが、自転車旅行はそんな自分に体力の発散の時間や達成感のような感情を与えてくれた以外にも、じっくりと自分に向き合う時間と精神的余白をくれたようにも思うのだ。

 

今まではただ世間が与えてくれた価値観や考え方のみを吸収し、その枠組みの中でのみ自分を伸ばすことを考えていたが、この時初めてそれは間違いなんじゃないのか!?と感じることができた。

 

自転車旅行には景色や旅を楽しむ以外にも、そうした自分の内側とダイレクトに向き合い、素の自分とじっくりと対話できる、そんな側面があると思うのだ。

 

さて、話を戻そう。

 

おじさんに教えてもらったおかげで歴史名所の白河の関に到着できたわけだが、俺以外に人がおらず何とも物悲しい雰囲気だった。

 

白川の関

 

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「源義経は鎌倉に行くときにこんな物寂しいところに立ち寄って戦勝祈願したのかー」なんて罰当たりなことを考えながら歩いていると、、

 

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源義経が源氏の旗を立てたとされる桜の木を発見んー、雰囲気はあったが、、旗を立てたという割にはこじんまりとまとまっている、こういうことを言ったら失礼なのかもしれないが、個人的にはそこらへんにもありそうな桜の木という印象だった。

 

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↑でっかくて歴史のある桜の木を発見。見てるだけでもパワーが伝わってくるような木だったな。

 

とりあえずこれで満足して、「まあ、、活気が無くてもいい、味わい深い歴史の味といくばくかのオーラを感じられればそれでいいか」ということで白河の関を後にして再び郡山方面に向けて走り始めた。

 

白河の関を出た時点で既に夕方6時前だったため、走り始めてまもなく辺りが暗くなり始めて見所も無くなってきたが、体力的にまだ余力はあったのでそのまま走り続け、郡山市内に着きここで宿をとることにした。

 

郡山のホテルでは恐らく俺と同じ年くらいのお姉さんが出迎えてくれて、昨日の宇都宮のホテルのような、やるかやられるかのような殺気を感じることは無かったのでよかったよかった。

 

それにしても郡山、なぜか商店街を歩いていると外国人の人が多かった気がした。フィリピン系とか南米系とか。

 

この日泊まったホテルは隣室や上の階からうるさい音なども聞こえずぐっすり眠ることができてGWなのに我ながらいいホテルを引き当てたものだと密かに感動しつつ、床につくことにした。

 

(3日目に続く)

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